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2009年のニュース
2009 news releases
日本繊維新聞 2009年12月24日 掲載記事より抜粋
OEM新潮流
『新ビジネスモデルで拡大図る 瀧定大阪』
〜生地部門とコラボで共生〜
日本最大のテキスタイルコンバーター瀧定大阪(大阪市、瀧隆太社長)は、来年2月からの中期経営ビジョンの打ち出しや11月から中国現地法人瀧定大阪商貿(上海)有限公司が営業を開始するなど、新時代に向けた戦略を次々に打っている。製品事業も拡大策として新しいOEM(相手先ブランド生産)を確立したい考えだ。
瀧定大阪の製品部門は素材から企画、開発、デザインを行う製品ODM(オリジナル・デザイン・マニファクチャー)事業を行っている。
製品部門はヤング3課とミセス3課の計6課からなる。ヤングは51課カットソー中心のカジュアル、58課布帛・ニットのエレガンスゾーンのキャリア、59課布帛中心のカジュアル。ミセスは52課重衣料中心、56課単品トータル、57課セーター・カットソー。
これらヤングとミセスを合わせた前年度の売上高は120億円、製品事業全体としてはライフスタイルの40億円を合わせた計160億円。今期は秋以降の落ち込みが響き、目標である160億円から5%程度減収となる見込みだ。
瀧定大阪は来年2月から、中期経営ビジョンに基づき、テキスタイル部門が課別独立採算制を進化させ事業部制を敷くが、製品部門は従来通りの体制で臨む。
しかし、従来からの踏襲では製品事業の拡大は見込めない。小売りが今求めるのは(1)品質・価値はそのままで価格の安いもの(2)価格は据え置きで価値が高いもの――に大別できる。瀧定大阪はそのニーズに応えるために、ODMのノウハウを生かしもう一歩進んだ形の、同業他社とも異なる新しいOEM(相手先ブランド生産)となるビジネスモデルをつくりあげようとしている。まだビジョンは固まっていないが、強みの「リスク力」と「企画力」を要とした一歩先の提案で重点販売先へのアプローチ強化を図る。
これまでのODMでは、製品部門の中で生地企画まで行っていた。しかし、最近、テキスタイル部門とのコラボレーションで生地を企画し製品化までの実績をつくった。生地を専門とするプロ集団には豊富な知識と優れた感覚があり提案力が上がった。提案スピードも速い。こうしたコラボ提案を重点顧客に対し行うのも1つの新しいOEMの形になるとも考えており、ひいては生地部隊の成長につながる。従来なら生地部隊とも課別間競争が見られたが、今はコミュニケーションが活発化し“共生”の流れにある。
製品部門の中でも、ミセス部隊がヤング部隊とコラボレーションすることも考えられる。現在、マーケットで互いが重なる面、抜けている面などの洗いだし作業を行っている。
提案力強化のためには新しい調達先も不可欠。本社にある中国事業推進チームが新しい縫製や加工、副資材などの工場の開拓などを行っており、生産強化を図る。中国市場も瀧定大阪商貿(上海)が中心となり、内販を狙う日欧米のほか中国企業など新規顧客開拓と共にOEM事業の確立を図っていく。
